VPN Gate(筑波大学)には危険性あり!?メリットや評判も解説

  • 2023年1月16日
  • 2023年2月1日
  • VPN一覧
  • 37view

筑波大学のVPN Gateは無料で利用できるVPNと聞いて気になっている人も多いのではないでしょうか?

ただ無料となると、危険性があるのかどうか気になりますよね。またメリット・デメリットや利用者の評判なども気になるかと思います。

この記事ではそんなあなたの疑問にお答えします。

VPN Gateとは?

VPN Gateは筑波大学大学院が学術的な研究を目的として提供しているVPNサービスです。

国立大学は収益目的の活動を行ってはいけないため、完全無料で提供されています。

有料VPNでは運営会社がサーバーを用意し、そのサーバーを管理していますが、VPN Gateではボランティアがサーバーを提供しているという特徴があります。

テーブルはスクロールできます→

販売会社名 筑波大学
特徴 すべて無料
料金※税込み 無料
同時接続台数 5台
信頼性 特になし
サーバー設置数 7000台以上
サーバー設置国数 ボランティアのため日々増減
ノーログポリシー ×
キルスイッチ ×
拠点 日本
対応機種 Windows/macOS/Linux/Android/iOS
サイト 公式サイトはこちら

2023年最新のおすすめVPNをチェックする

【結論】VPN Gate(筑波大学)には使い方次第で危険性あり

VPN Gateは無料で提供されており、非常にありがたいサービスですが、無料であるが故にVPNとして完璧ではありません。

利用方法によっては危険性があるので、使用する場合はしっかり理解した上で使用するようにしてください。

サーバー提供者が悪意を持っている可能性を捨てきれない

VPN Gateでは世界各国に7000台以上のサーバーがありますが、それらはボランティアが提供しています。

それらのボランティアの素性が分からないという点にリスクがあります。

VPN Gate の VPN サーバーの運営者に連絡する方法を教えてください。

VPN Gate の VPN サーバー一覧にボランティア運営者の連絡先が表示されている場合は、その連絡先に連絡をしてください。もし連絡先が表示されていない場合は、当該ボランティアが連絡先を入力していないことを意味しますので、連絡することはできません。(引用:VPN Gate faq

このようにサーバー提供者は連絡先を明かしてもよいし明かさなくてもよいことになっています。そして、VPNサーバー一覧を見ていただけると分かりますが、連絡先を開示している人はほとんどいません。

まあ連絡先を開示しているからと言って安全なわけではないですが、現状ほとんどどんな人かもわからないという状況です。

そしてサーバーが7000台もあれば、悪意を持った人も中にはいる可能性が十分ありますよね。無償でサーバーを提供するわけですから、何かを考えていてもおかしくありません。

このように接続するサーバーが安全なのかどうかが不明な点が一番のリスクだと思います。

ログが保存され、セキュリティ面で不安がある

MillenVPNNordVPNなど多くの有料VPNでは、ノーログで運営をしています。

ログがないので、運営会社の社員ですら利用者の通信内容を見ることはできません。

ですが、VPN Gateのほとんどのサーバーは「最低2週間ログを保存」しています。最低2週間なので実際にはそれ以上保存されている事でしょう。

またVPN Gate自体も接続ログを3か月保管しています。

ログが保存されていると、通信内容などを見られる可能性がありますし、流出してしまう事もあり得ます。

捜査機関や司法機関にログを開示される可能性あり

VPN Gateでは捜査機関などへの情報開示のためにログを残しているわけではないようですが、実際には以下のように要請があれば開示すると書かれています。

接続ログは、警察・検察などの捜査機関や裁判所などの司法機関からの要請のために保存するものではなく、あくまでも、VPN Gate サービス運営者の側でのトラブルシューティングや不正利用ユーザーの以後の接続を禁止するなどの正当な業務のために保存されるものです。

ただし、VPN Gate 実験運営者は、警察・検察などの捜査機関や裁判所などの司法機関から正当な理由を添えてログを開示するよう求められた場合は、接続ログを請求者に対して開示します。この場合、必ずしも裁判所令状の提出は要求されません (総務省見解)。その他、正当防衛または緊急避難のためやむを得ない場合においてもログを第三者に開示する場合があります。具体的には、以下のような基準でログを開示します。

  1. 開示請求者が日本国の捜査機関または司法機関であり、担当者の在籍確認及び正当な権限を有することを確認できた場合: 直接開示
  2. 開示請求者が国外の捜査機関または司法機関である場合: 日本国の外務大臣に対して ICPO 経由等で正式に要請をしていただいた上で日本国の警察から要請があった場合に間接的に開示(正当防衛または緊急避難のためやむを得ない場合等については直接開示)(引用:VPN Gate 不正利用防止の取り組み

ノーログで運営しているVPNサービスではログは開示のしようがありませんので、その点で差があります。

もちろん、法律に触れるようなことをしなければ当局からの要請などないはずなので問題ありません。

⇒VPN Gateを安全に利用するには?

VPN Gateのその他のデメリット

通信が安定せず、速度が遅い

VPNGateでは接続が切れたり、速度の遅いサーバーが多かったりと、利用する上で有料VPNのような快適さはありません。

無料なのでそこは我慢して使うしかありませんね。

キルスイッチがない

キルスイッチとはVPNの接続が切れた場合に、ネットに繋げなくするスイッチの事です。

キルスイッチがないと、VPNが不安定で途切れた時に急に通常の通信になってしまうので、VPNなしと同じ状況になります。

VPNが途切れた瞬間に急にセキュリティが低下することは理解しておきましょう。

モバイルアプリが不安定

多くの有料VPNではモバイルアプリが用意されていて、簡単にVPNに接続できるようになっています。

VPN Gateにもモバイルアプリは用意されているのですが、長らく更新されておらず不安定です。

ですのでアプリを使わず自分で設定する方が良いでしょう。機械に弱い人は設定が難しいかもしれません。

サーバーを急に使えなくなる可能性がある

VPN Gateのサーバーはボランティアが提供しているので、提供を辞めてしまうと急にそのサーバーは使えなくなります。

特殊な国にあったサーバーが急に無くなると替えが無いので痛いですよね。

利用者の多い国には沢山のサーバーがあるので、代替えは可能です。使えなくなった場合は他のサーバーを探してください。

VPN Gateの公式サイトはこちら

2023年最新のおすすめVPNをチェックする

VPN Gateのメリット

無料で利用できる

やはり無料で利用できるというのは、非常に大きなメリットです。

国立大学が運営しているという事もあり、VPN Gateを有料化すると日本政府の干渉を受ける可能性があるので、このまま無料提供は継続されるでしょう。

ただVPN Gateは2013年に立ち上がり、できれば8年以上継続的に提供していきたいと書かれています。すでにその期限を過ぎているので、いつまで継続して提供されるのかは不明です。

サーバーの設置台数が多い

サーバーの設置台数が7000台以上というのはかなり多いです。

有料VPNと比較してみましょう。

テーブルはスクロールできます→

サーバー設置国数 サーバー数
MillenVPN 45か国 1300台以上
NordVPN 60か国 5400台以上
ExpressVPN 94か国 3000台以上
CyberGhostVPN 91か国 9700台以上
surfsharkVPN 65か国 3200台以上
スイカVPN 25か国 50台

有料VPNと同じように様々な国に接続できるのは大きなメリットですね。

日本語対応

有料サービスでも大手は日本語対応していますが、日本語対応していないようなサービスも沢山あります。

VPN Gateは無料ですが、日本の大学が運営しているので完全に日本語対応です。

少しややこしい設定方法なども日本語で書かれていると分かりやすいので安心です。

VPN Gateの良い評判

VPN Gateの悪い評判

Amazonプライムビデオにはつながらないという声が多いです。

VPN Gateのよくある質問

VPN Gateの賢い使い方は?

・個人情報につながる情報は書かない
・どこかのサイトにログインしない
・クレカなど決済しない

まずこれらの3つは確実に守った方が良いでしょう。

そして、個人情報などにつながらず漏洩してもよいような行動(例えば日本から海外のNetflixを見るとか、海外から日本のサービスを使うなど)に限定して使えば問題なく利用できるかと思います。

VPN Gateは中国から使える?

VPN Gateは中国からも繋ぐことができますが、VPN Gateにはキルスイッチが無いので急に通常接続になる可能性があります。

検閲の厳しい国で使う場合は、少し注意して使う必要があるかと思います。

関連記事

中国ではVPNが必須と聞いて調べているところかと思います。 中国では最近VPNへの規制を強めており、ほとんどのVPNは使えなくなっているので、適当に選んだVPNでは使えないという事が十分にあり得ます。 また中国でVPNを利用する[…]

iPhoneやAndroidなどスマホでも利用できる?

iPhoneやAndroidなどスマホでも利用可能です。

アプリ不安定なので、自分で初期設定をする必要があります。

安全性を求めるなら有料VPNがおすすめ

やはり安全性や快適性を求めるのであれば、これまで問題を起こしていないような安全で人気のVPNに分があります。

Millen VPN:日本企業が運営する安心のサービス。日本人の痒い所に手が届くサービスを提供。2年プランだと月額396円(税込)で利用可能。

Nord VPN:世界中で使われている大手のVPNサービス。オールマイティという印象。2年プランだと月額429円(税込)で利用可能。

VPN Gateの公式サイトはこちら

2023年最新のおすすめVPNをチェックする